交戦エリア
このページは、敵どうしが入り乱れて戦っている場所を、円の「交戦エリア」としてテーブルに描く機能を説明します。エリアに加わっているコマの数で大きさが変わり、ほかのエリアとぶつかれば1つにまとまり、片方の陣営がいなくなれば消えます。何人が入り乱れているか、どこまでが戦いの場かが、テーブルの上で見て分かります。使えるようにするのはGMで、交戦を宣言するのはGMとPLです。
使えるようにする
- GMが、FABメニューの部屋設定を開きます。
- 移動のタブの交戦エリアの欄で、交戦エリアを使うに印を付けます。
部屋の全員に効く設定です。印を外すと、エリアは描かれなくなります。印を付けると、次の設定が出ます。
| 設定 | 内容 | 既定値 |
|---|---|---|
| 大きさの表 | 「人数の上限:半径(m):正方形の一辺(m)」をカンマで区切って並べます。4:2:3,8:3:5なら、4人までは半径2m、8人までは半径3mです。最後の行の人数が、1つのエリアに入れる上限です | 4:2:3,8:3:5,12:4:7,16:5:9,20:6:11(空欄のとき) |
| 人数として数える値 | シートのこの欄の値を、そのコマの人数として数えます。1つのコマで何体分にもなる大きな相手に使います | 空欄(1コマを1人と数える) |
| 同じ点とみなす距離(m) | この距離以内にいる敵とだけ、交戦を宣言できます | 1 |
| 人数比の倍率 | 自分の陣営が、エリアの中の相手のこの倍より多ければ、エリアに止められません | 2 |
| 超過時に離れられる種類 | 定員を超えたエリアから、すぐに離れられる移動の種類 | どの種類でも |
| 移動の割り込みを使う | 経路を決めて歩かせる前に、届く敵の側へ割り込むかを尋ねます(→ 移動の割り込み) | 切り |
| 割り込みに使う種類 | 割り込める距離を数える移動の種類 | 先頭の種類 |
| 射線を遮る半径(m) | 射線から、この距離以内にいる敵のコマを遮るものとして数えます(→ 射線チェック) | 0.5 |
| 遮りを無視する能力 | 撃つ側のシートの項目かバフにこの名前があれば、遮るものを数えません | 空欄 |
| 初期配置の距離表 | 「名前:距離(m)」をカンマで区切って並べます(→ 初期配置) | 空欄 |
| 距離による修正表 | 「距離の上限(m):修正」をカンマで区切って並べます(→ 初期配置) | 空欄 |
長さはメートルで数えます。テーブルの1マスが何メートルかは、同じ移動のタブの「マスの単位」と「1マスの距離」から求めます。単位がマスのテーブルは、1マスを1mとみなします。
最初の部屋に並ぶサンプルのコマで、そのまま交戦エリアを試せます。キャラクター3体は「パーティ1」に、モンスター3体は「モンスター」パーティに入っているので、敵味方をパーティで分けても2つの陣営になります。大きなゴーレムには「人数」に3が入っていて、「人数として数える値」に「人数」と書けば3体分と数えます。
交戦を宣言する

- 味方のコマを、敵のコマのところまで動かします。
- 味方のコマを右クリックし、交戦エリアから「〇〇と交戦する」を選びます。
敵のコマがいた点を中心にエリアができ、2つのコマがエリアに加わります。チャットにも、その旨が出ます。
コマを掴んで敵と同じ点に置いたときや、移動の計画で敵と同じ点まで歩かせたときは、画面の下に「〇〇は△△と同じ点にいます」と出ます。そこの交戦するを押しても、同じように宣言できます。
どちらかがもうエリアに加わっていれば、新しいエリアは作らず、もう片方がそのエリアに加わります。倒れているコマや、その場から動けないコマとは宣言できません(コマの状態)。
自分から見えていない敵は、交戦する相手としても、つかむ相手としてもメニューに出ません。画面の下の知らせにも出ません。
エリアに加わったコマは、エリアの中心にいるものとして扱います。コマの絵は、見分けやすいように中心の周りに並べ直します。
敵味方の分け方は、移動範囲のZOCと同じ設定に従います。NPCかどうかで分けるか、パーティで分けるかです。パーティで分ける場合、どのパーティにも入っていないコマはどちらの陣営にも数えません。
加わる・外れる
エリアの中に立っているだけのコマは、点線の輪で示します。エリアには加わっていないので、自分の位置にいるものとして扱います。そのコマを右クリックして「この交戦エリアに加わる」を選ぶと加わります。2つのエリアが重なったところに立っているときは、番号で選びます。
加わっているコマは、「交戦エリアから外れる」でエリアを離れます。コマの絵はその場に残ります。
戦いに戻る見込みがなくなったコマには、「場から外す」を選びます。どのエリアにも数えず、射線も遮らず、射程範囲や効果の範囲の対象にもなりません。「場に戻す」で戻ります。
コマの状態
コマのメニューのコマの状態で、次の3つを切り替えます。どれも印を付けているあいだだけ効きます。
- 姿が見えない — このコマの移動は、割り込みでもエリアでも止められません。ただし、定員を超えるエリアには入れません。このコマが割り込んで止めたときは、手番の終わりを待たずにその場でエリアが確定します
- 倒れている — 自分では動けない状態です。エリアに加わっていれば、その場に倒れたまま外れ、中に立っているだけのコマになります。移動の計画は開けず、交戦の宣言やエリアに加わる操作もできません。割り込むこともありません。定員を超えたエリアの中で手番を始めても、エリアには加わりません。印を外しても、自分で加わるまではエリアの外のままです
- その場から動けない — 罠などで足を止められた状態です。移動の計画は開けません。エリアに加わったままでいられますが、エリアがほかのエリアとまとまって中心が動くと、その場に残ってエリアから外れます。割り込むことも、エリアに引き込まれることもありません
戦いから外れたわけではないので、倒れているコマも動けないコマも、射程範囲や効果の範囲の対象になります。
敵をつかむ
同じ点にいる敵は、コマのメニューの交戦エリアにある「〇〇をつかむ」でつかめます。絡みついたり締めつけたりして、相手を逃がさない状態です。つかまれたコマのメニューには「〇〇につかまれている」、つかんだコマのメニューには「〇〇をつかんでいる」と出て、どちらを押しても放します。
- つかまれたコマは、自分では動けません。つかんでいるコマが動くと、同じ点へ一緒に運ばれます
- エリアに加わっていれば、つかまれたままエリアに残ります。エリアがまとまって中心が動けば、2つとも新しい中心へ移ります
- つかんでいるコマがエリアから外れると、つかまれたコマも外れます。同じ点にいる2つのあいだでは交戦を宣言でき、そこにエリアができます
- エリアの外にいる2つのどちらかが、交戦を宣言されたりエリアの側に止められたりすると、2つとも引き込まれます
- 「その場から動けない」が付いているコマは、どの場合も動きません。つかんでいるコマに付いていれば、つかまれたコマとのあいだで交戦も宣言できません
- つかまれたコマは、自分でエリアに加わることも、移動に割り込むこともできません
エリアによる移動の制限
厳密な移動の部屋では、交戦エリアがコマの移動を止めます。移動の割り込みを使わない部屋では、エリアが自分で止めます。止まる場所は道すじを引く段階で分かるので、歩かせてから戻されることはありません。移動の割り込みを使う部屋では、止めるかどうかをエリアの側が選びます。道すじはエリアで切れずに引け、歩き出す前に尋ねます。
エリアに加わっているコマは、そのままでは動けません。メニューの次の手番で離れると予告するを選ぶと、次のラウンドの移動でエリアから出られます。手番を回していないときは、予告した次の移動で出られます。予告は離れる予告を取り消すで取り消せます。エリアの中に立っているだけのコマも同じメニューで予告でき、予告した次のラウンドには止められずに外へ出られます。
外から来たコマは、エリアに入ったところで止まり、そのエリアに加わります。エリアの中に立っているだけのコマも、外へ出たところで止まり、そのエリアに加わります。割り込みを使う部屋では、エリアの側が止めたときだけ、コマはエリアの中心に移って加わります。
ただし、自分の陣営が相手の陣営の「人数比の倍率」倍より多ければ止められず、通り抜けたり、予告なしに離れたりできます。数えるのはエリアの中にいるコマです。通り抜けるコマは自分も数に入れ、離れるコマはエリアに残る味方だけを数えます。
定員は、エリアに加わっているコマと、中に立っているだけのコマを合わせて数えます。入ると定員を超えてしまうコマは、そのエリアに入れず、移動範囲からも外れます。入るコマの人数も足して数えるので、残り1人分のエリアには、2体分と数えるコマは入れません。
定員を超えたエリアでは予告ができない代わりに、加わっているコマも中に立っているだけのコマも、すぐに出られます。部屋設定の「超過時に離れられる種類」を決めてあれば、出られるのはその移動の種類だけで、ほかの種類では外へ出たところで止まり、エリアに加わります。種類を選ばずに計画を開くと、離れられる種類が自動で選ばれます。定員を超えたエリアの中に立っているだけのコマは、手番を始めるとそのエリアに加わります。
止められているコマをプレイヤーが掴むと、動けないことを知らせる表示が出ます。GMは、止められているコマでも掴んで動かせます。厳密な移動を切った部屋では、エリアは移動を止めません。
移動の計画を開いたら、画面の下の帯の止められない移動を押すと、その移動はエリアにも割り込みにも止められなくなります。何かの効果で敵のあいだを抜けるときに使います。最初の曲がり角を決める前に切り替え、歩き終えると元に戻ります。定員を超えるエリアに入れないことは変わりません。
移動の割り込み
部屋設定の交戦エリアの欄で移動の割り込みを使うに印を付けると、経路を決めて歩かせる前に、その経路に届く敵の側へ割り込むかどうかを尋ねます。割り込みが決まると、コマはその地点で止まります。割り込んだコマも同じ地点に集まり、一緒に新しい交戦エリアができます。
割り込めるのは、移動するコマの敵です。どこにいるかで、割り込める場所と、割り込んだあとが変わります。倒れているコマと、その場から動けないコマは割り込めません。
- エリアの外のコマ — どのエリアにも加わらず、エリアの中にも立っていないコマです。届く距離は、同じ欄の「割り込みに使う種類」で決めた移動の種類で数えます。経路のうち、その距離で届いて、どのエリアの外でもある区間が割り込める場所です。割り込むと、その地点に新しいエリアができます
- エリアに加わっているコマ — 経路がそのエリアに入るときや、エリアの中に立っているだけのコマが動くときに、経路のうちエリアの中の区間で割り込めます。帯の名前には「(エリア)」が付きます。割り込むと、動いたコマはエリアの中心に移って加わります。止められない条件は「エリアが移動を止める」と同じで、人数比で上回るコマや、予告して離れるコマは止められません
- エリアの中に立っているだけのコマ — 届く距離の中で、しかもそのエリアの中の区間で割り込めます。帯の名前には「(エリアの中)」が付きます。このコマだけで割り込むと、その地点に新しいエリアができ、すぐに元のエリアとまとまります。エリアに加わっているコマと一緒に割り込むと、両方のコマがエリアの中心に移って加わります
エリアの外のコマと、エリアにかかわるコマは、一緒には割り込めません。帯で別の側のコマを選ぶと、選び直しになります。2つのエリアのコマで一緒に割り込んだときは、帯の引き込む先で、どちらのエリアに加えるかを選びます。
尋ねられるのは、そのコマの持ち主です。持ち主のいないコマと、持ち主が見学になっているコマは、GMが答えます。動いているコマが見えていないプレイヤーには尋ねず、そのプレイヤーのコマは割り込みません。画面の下に帯が出て、テーブルの上では割り込める区間が光ります。帯で割り込むコマを選び、地点をスライダーで決めて割り込むを押します。割り込まないときは割り込まないを押します。同じ地点に複数のコマで割り込むと、合わせた人数で数えます。
移動する側の画面には、答えを待っている残り時間が出ます。全員が答えるか、15秒たつと移動が続きます。GMは、待ち時間の途中で今すぐ決めるか割り込みを取り消すを選べます。持ち主もGMもいないなど、答える人のいないエリアは、割り込みを使わない部屋と同じく、入ったところで自分で止めます。
割り込みが重なったときは、経路のいちばん手前の地点が採られます。移動するコマの陣営が、その地点に割り込んだコマの「人数比の倍率」倍より多ければ、その割り込みでは止まりません。
手番を回しているあいだは、エリアの外のコマの割り込みでできたエリアは、手番の終わりまで形成中で、破線で描かれます。手番を回していなければ、その場で確定します。姿が見えないコマが割り込んだときと、エリアにかかわるコマが割り込んだときは、手番を回していてもその場で確定します。
見えていないコマも割り込めます
割り込めるかどうかは、移動する側から見えていないコマも含めて判定します。見えていないコマが割り込むと、その位置は移動する側にも分かります。
射線チェック
ターゲットにしているコマがあるとき、撃つ側のコマのメニューの交戦エリアから射線チェックを選ぶと、ターゲットごとに距離と、射線を遮るものが一覧で出ます。
遮るものとして数えるのは、射線が通り抜ける交戦エリアと、どのエリアにも加わらず、中にも立っていない、撃つ側の敵にあたるコマです。撃つ側と撃たれる側が加わっているエリアは数えません。コマが射線から何メートル以内にいれば遮るかは、部屋設定の「射線を遮る半径(m)」で決めます。撃つ側のシートの項目かバフに「遮りを無視する能力」の名前があれば、遮るものは数えません。
エリアの外から、エリアに加わっているコマを撃つと、そのエリアに加わっている全員が当たりうる相手として並びます。撃つ側がそのエリアの中に立っているときは、ねらったコマだけが相手です。無作為に選ぶを押すと、撃つ側の名前でチャットにchoice[…]を送り、ダイスボットが1人を選びます。
自分から見えていないコマは、名前の代わりに「見えないコマ」と出ます。
初期配置
GMは、コマのメニューの交戦エリアの管理から初期配置を選ぶと、戦闘の始まりの並びを一度に作れます。メニューを開いたコマが、こちらの陣営の先頭です。
パネルで相手の陣営の先頭を選び、距離と相手のいる向きを決めて配置するを押します。相手の先頭が、こちらの先頭からその距離だけ離れた位置に置かれ、それぞれの陣営のコマが先頭のまわりに集まります。乗っているコマは乗り物と、つかまれているコマはつかんでいるコマと一緒に置かれ、相手の陣営につかまれているコマはつかんでいるコマの側に並びます。場から外したコマは動きません。パネルの下の一覧で、コマごとに場から外せます。
距離は、部屋設定の「初期配置の距離表」に「名前:距離(m)」で書いておくと、パネルで名前から選べます。表にない距離は、数を直接入れます。
部屋設定の「距離による修正表」に「距離の上限(m):修正」を並べておくと、パネルに先頭どうしのいまの距離と、その距離にあたる行が出ます。たとえば10:修正なし,20:命中-2なら、15mのときは「命中-2」です。最後の行より遠いときは、範囲外と出ます。
修正表には、距離のかわりに状況や移動の種類の名前を書いた行も入れられます。たとえば足場が悪い:判定-2です。こうした行はパネルの「当てはまる状況」に並び、当てはまるものに印を付けます。チャットで知らせるを押すと、いまの距離と、その距離にあたる行と、印を付けた行をチャットに出します。
エリアの大きさと結合
エリアの大きさや数は、コマの出入りに合わせて変わります。加わっているコマの人数が変われば、大きさの表の行も変わり、エリアは大きくも小さくもなります。
あるエリアの中心がほかのエリアの中に入ると、2つは1つにまとまります。新しい中心は、2つの中心のちょうど真ん中です。GMが定員を決めてあったエリアがまとまると、決めてあった定員のうち少ない方を引き継ぎます。中心が相手の中に入らない重なり方なら、別々のエリアのままです。
加わっているコマが片方の陣営だけになると、エリアは消えます。コマを消したときも同じです。
エリアの縁ちょうどに立っているコマは、中にいるものとして扱います。加わっているコマの絵をエリアの外へ1m以上動かすと、そのコマはエリアから外れます。
GMが変えられること
GMは、加わっているコマのメニューの交戦エリアの管理から、エリアそのものを変えられます。
- 正方形にする — 狭い部屋などで、円の代わりに正方形で描きます。大きさは表の「正方形の一辺」を使います
- 定員 — このエリアに入れる人数を、2〜20の範囲で表より少なく決めます。中に立っているだけのコマも数えます。超えると、エリアが赤で描かれます
- 交戦エリアを解消する — エリアを消して、全員を外します
エリアの上に出る「人数/定員」の数字は、GMにだけ見えます。人数は、定員と同じく中に立っているだけのコマも含めて数えます。見えていないコマの数がプレイヤーに分からないようにするためです。ただし、エリアの大きさは人数で変わるので、大きさからおおよその人数は分かります。
プレイヤーの画面では、見えていないコマにはエリアの中の印が付きません。見えているコマが1つもいないエリアは、描かれません。
移動範囲の「交戦」とは別の機能です
移動範囲のZOCにも、隣り合ったコマをひとつの戦いとして扱う「交戦」の設定があります。こちらはマス目の隣り合いから自動で決まるもので、交戦エリアとは別の仕組みです。両方をオンにすると同じことを二重に判定するので、部屋設定に注意が出ます。どちらか一方にしてください。
うまくいかないとき
| 見えるもの | 原因と直しかた |
|---|---|
| メニューに交戦エリアが出ない | 部屋設定で交戦エリアを使うに印が付いていません。GMが付けます |
| 「〇〇と交戦する」が出ない | 相手が敵の陣営でないか、同じ点とみなす距離(m) より離れているか、相手が見えていません。倒れているコマ、その場から動けないコマとも宣言できません |
| どちらの陣営にも数えられない | 敵味方をパーティで分けているときに、どのパーティにも入っていないコマです(→ 同行(パーティ)) |
| 「〇〇 は交戦エリアに止められていて動けません。…」 | エリアに加わっているコマは、そのままでは動けません。メニューの次の手番で離れると予告するを選び、次のラウンドで離れます |
| エリアに入れず、移動範囲からも外れている | 入ると定員を超えるエリアです。人数として数える値も足して数えます |
| エリアが赤く描かれている | GMが決めた定員を超えています |
| 部屋設定に「移動範囲の「交戦」もオンになっています。…」と出る | 移動範囲のZOCの「交戦」と、交戦エリアの両方が入っています。どちらか一方にします |