v1.47.0
2026-09-02リリース
戦場の霧が入りました。誰も足を踏み入れていない場所を霧で覆い、パーティが進んだぶんだけ盤面が開いていきます。テーブル設定のスイッチ1つで、ダンジョンを少しずつ明かしていく進め方を始められます。
あわせて、ノベルモードの画面を窓に分けました。一覧には1コマ1行の表が加わり、部屋は状態異常のカタログを持つようになります。
🌫️ 戦場の霧
テーブル設定の 「戦場の霧(探索)」 から入れます。既定はオフなので、既存の部屋がひとりでに霧に沈むことはありません。
暗闇とは別の仕組みです。暗闇が「今どこが照らされているか」を描くのに対し、霧は「パーティがどこまで踏み込んだか」 を描きます。明るい屋外マップで霧だけ使う、という組み合わせもできます。
霧の戻り方を3段階から選べます
| モード | 一度晴らした場所 | 見つけた敵 |
|---|---|---|
| イージー | 明るいまま固定される | どこへ動いても位置がわかる |
| ノーマル | 霧は戻らないが、離れると暗くなる | 踏破済みの場所にいる間だけ見える |
| ハード | 視界から外れると霧に戻る | 見失う |
既定はノーマルです。イージーでは探索の記録がそのまま地図になり、ハードでは曲がり角の先を覚えていられません。探索の厳しさを、卓に合わせて選べます。
霧はコマにも地形にもかかります
未踏破の場所に立つコマは表示されません。地形はマス単位で隠れるので、長い壁のうち、踏破したマスにかかる部分だけが現れます。手前の面は霧の向こうでも描かれるので、「そこに何かある」ことはわかります。
霧を晴らせるのはプレイヤーのコマだけです
霧を晴らせるのは、プレイヤーが所有するコマの視界です。GMが持つNPCやモンスターの視界では晴れません。同行(パーティ)を組んでいれば、仲間の誰かが通った場所は全員の地図に記録されます。
所有者を設定していないコマは、例外的にパーティの目として扱われます。GMが動かすコマにはNPC印を付けておいてください。
視界範囲0のコマは、霧をほとんど残しません
視界範囲0は「制限なし」を意味します。暗闇を使わず霧だけ使う卓では、壁に遮られない限りどこまでも見通してしまうため、盤面が開いたままになります。コマの視界範囲を設定してから霧を入れてください。
暗闇と併用する場合は、照らされている場所しか見えないので、この心配はありません。
視界の形を選べるようになりました
コマの視界設定に視界の形が加わりました。ドーム・コーン・複数コーン・背面付きコーン・周辺視・カスタムの6種類です。ドーム以外はコマの向きを基準にするので、回すと一緒に回ります。視界範囲を表示を入れると、その形が盤上に線で描かれます。
GMは視界をまとめて配れます
オブジェクト一覧(GM)でキャラクターの行にチェックを入れると、選んだ全員の視界を1回で設定できます。モンスターを20体置いてから暗視を配る、といった場面のためのものです。
触った項目だけが書き換わります。視界の形だけを揃えて距離は各自のままにする、といった配り方もできます。
詳しくは暗闇・視界・光源を参照してください。
🎭 ノベルモードが窓に分かれました
1枚のパネルに全部が入っていた画面を、読む・演じる・演出するの3つに分けました。バックログ、表情の選択、表示設定、演出パネルは、それぞれ動かせてサイズも変えられる窓になります。
- 卓の雑談は台本から外れます。 ノベルモードが読んでいるタブに流れる「ちょっと待って」のような発言は、進行に出しません。GMが地の文として書いたものは残ります
- GMの地の文に専用の置き場ができました
- キャラクターを退場させられます。 切り替えではなく、見送る演出になります
- タブを別窓で眺められます
- 立ち絵の演出には、発言したあとから名前を付けられます。 ログの行から指定でき、名前は部屋の言語で表示されます
表情と表示設定の場所が変わりました
これまでパネルの中にあった表情の選択と表示設定は、それぞれ独立した窓になりました。ノベルモードのバーにあるボタンから開きます。
発言の記録に「話し手の役割」が加わりました
ノベルモードは、発言時点の役割を見て地の文と雑談を分けます。これまでは現在の役割で判定していたため、GMが席を譲ると過去の地の文が台本から消え、再接続すると雑談が混ざる問題がありました。
このバージョン以降に書かれた発言には役割が記録されます。それ以前の発言は記録を持たないため、従来どおり「誰のものか分からない発言」として扱われ、台本に残ります。
📋 一覧を表として読めるようになりました
インベントリの読み方が3通りになりました。従来のフル表示、ラウンド表示に加えて、 1コマ1行の表です。バーのボタンを押すたびに切り替わります。
表には、能力値6種と部屋が持つ状態異常が列として並びます。マップの上に浮かせられ、中身に合わせて広げられるので、戦闘中の一覧として使えます。行の左端には番号が付きます。
検索と表示設定は別窓に移りました。 一覧のバーにある調整アイコンから開きます。窓は1つだけ開き、どの一覧のものかを覚えています。この窓にはGMが隠したコマをあえて表示する設定が入っているため、テーブルを編集できる役割でのみ開きます。
🩸 部屋が状態異常を最初から持つようになりました
新しい部屋には、毒・出血・燃焼・麻痺・睡眠・石化・混乱・魅了・恐怖・暗闇など12種類が入っています。名前・色・アイコン・継続ラウンド・効果の適用タイミングを、部屋ごとに書き換えられます。既存の部屋は空のままなので、必要なものを自分で足してください。
カタログからコマへ付けられ、一覧の表には列として並びます。継続ラウンドを0にすると、取り除くまで消えません。麻痺や石化のように「解除されるまで続く」ものを表現できます。
バフのアイコンには、絵文字だけでなく部屋にある画像を使えるようになりました。
🪟 そのほかの変更
リソースの増減音に機械系が加わりました。 HPやMPが動いたときの音を、生身と機械から選べます。ゴーレムやロボットのコマに機械音を割り当てられます。増減演出は項目ごとのオプトインなので、以前から使っているキャラクターに自動で音が付くことはありません。
窓の中身から、タイトルバーにボタンを置けるようになりました。 ノベルモードや一覧のバーは、この仕組みで並んでいます。あわせてゴースト表示(半透明にして盤面を透かす)と、中身に合わせて畳む動きが入りました。ログ窓は最新の行を追いかけるようになり、こちらもゴーストにできます。
サンプルの部屋が変わりました。 新しく作った部屋のキャラクター3体は、視界2マスを持ち、パーティ1に所属した状態で置かれます。霧や暗闇をすぐ試せるようにするためです。モンスター3体には NPC印が付き、パーティには入りません。既存の部屋には影響しません。
🐛 主な修正
- チャットパレットから送った発言に、吹き出しの色が乗るようになりました
- 誰かが入室するたびにカットインが鳴り直す問題を直しました
- ノベルモードで、同じ人物が二重に立つ場合があったのを直しました
- ノベルモードの窓を閉じたあとも、開いたボタンが押されたままに見える問題を直しました
- 役割(GM/PL/見学)を途中で変えたとき、画面が古い役割のままになることがあったのを直しました。GM用のツールバーがプレイヤーに出たままになる、といった症状です
- 一覧まわりの表示崩れ(見出しと列のずれ、ボタンの肥大、フォルダ作成ボタンの消失)を直しました
開発者向け
戦場の霧の記録
踏破したマスは、テーブルの子として同期されるオブジェクトに記録されます。書き込むのは部屋で1人です。 GMがいればGM、いなければユーザーID順で最初のプレイヤーが担当し、他のクライアントが持つ記録は上書きではなくマージされます。記録の識別子はテーブルの識別子から導かれるため、書き手が一時的に二重になっても記録は1つに収束します。
イージーモードで追跡する「発見済みのコマ」も、同じ記録に併記されます。霧のリセットで一緒に消えます。
役割を読む処理の共通化
PeerCursor.myCursorは静的フィールドで、部屋に参加するまで存在しません。これを条件付きで参照していた48か所は、参加前に評価されるとシグナルの依存を1つも登録せず、既定の役割を返したまま固定されていました。ObjectChangeService.trackMyCursor()に集約し、カーソルの集合そのものも追うようにしています。
パネルの開閉状態
PanelService.hasSingle()がリアクティブになりました。名前が押さえられた・解放されたときにバージョンが進むので、ボタン側は自前のフラグを持たずにcomputedで問い合わせられます。
同梱素材
機械音6本が加わりました。ダメージ側の3本はsrc/assets/sounds/otologic/(OtoLogic・CC BY 4.0)、回復側の3本はsrc/assets/sounds/soundeffect-lab/(効果音ラボ)です。帰属は copyright.txtにまとめています。
過去の全変更や開発者向けの詳細は、GitHub ReleasesとCHANGELOGを参照してください。