v1.43.0
2026-08-25 リリース
カットインが 1 枚絵ではなくなりました。絵と文字と帯を重ね、キーを打って動かし、切り抜きやめくりで形を変えられます。あわせて、GM が見せたくない画像を伏せておく仕組みが入り、100 マスの卓が重かった原因も手当てしました。
🎬 カットインを、絵と文字と帯を重ねて組み立てられます
これまでのカットインは、1 枚の絵と 1 つの音と、それを収める箱でした。窓が斜めに傾いて縁が破れている、背景に集中線が走っている——そういう見た目にしたければ、完成した絵を持ち込むしかありませんでした。
編集画面に シーン タブが増えました。画像・文字・帯を 1 枚ずつ重ねて 1 つの演出にする作りで、この 1 枚 1 枚をレイヤーと呼びます。ステージ上でドラッグして置き、四隅をつまんで大きさを変えます。上に出る丸いつまみを掴めば回り、Shift を押しながらなら 45 度ずつ止まります。左の一覧は上が手前です。目のアイコンで隠せますし、錠前を掛けたレイヤーはステージ上でつかめなくなるので、下に敷いた背景を触ってしまう事故を防げます。
動かす
下のタイムラインが尺です。プロパティ欄の各項目の右にある ◆ を押すと、再生ヘッドの位置にキーが打たれます。あとは再生ヘッドを動かして値を変え、そこでもう一度 ◆ を押すだけ。2 つのキーの間をレイヤーが動きます。
キーを打てるのは X / Y・拡大率・回転・不透明度・ぼかしです。キーの上に再生ヘッドがあるときは 補間 の欄が出ます。等速、ゆっくり終わる、行き過ぎて戻る、瞬間的に切り替わる——選んだ動き方は、その位置に立っているすべてのキーへまとめて書き込まれます。位置と不透明度がばらばらの曲線で動くのを防ぐためです。
1 つずつ置くのが面倒なら 登場 / 退場 から選んでください。左から滑り込む、拡大しながら現れる、回りながら入る、落ちて消える。選んだ瞬間にキーが打たれ、あとは普通のキーとして動かせます。出ている間ずっと続く味付けが エフェクト で、発光・影・点滅・揺れ・脈打つ・浮遊の 6 つ。演出 を選べば、登場・退場・エフェクトが一式まとめて入ります。衝撃・見出し・お披露目・不穏・たゆたう・警告・登場・ささやきの 8 種類です。どれも中身はただのキーなので、当ててから好きに崩せます。
形を変える
切り抜き でレイヤーの外形が変わります。平行四辺形・破れ・裂け目・爆発・星・矢羽根・楕円の 7 種類。さらに 傾き X / Y を加えると、切り抜いた形ごと斜めに倒れます。回転とは違う本当のシアーなので、傾いた窓がそのまま作れます。
絵を端から消していく指定が めくり と 崩し の 2 つです。向きを選んでから、消す量をスライダーで決めます。めくりは切り口がまっすぐ、崩しは切り口が砕けた形になります。この量にもキーを打てるので、0% から動かせば端から捲れていく/崩れていくアニメーションになります。
文字レイヤーには揃え・縁・字間・行間・フォントが付き、縦書きにもできます。帯レイヤーは集中線と網点が加わって、直線・放射・円錐・縞とあわせて 6 通りの混ぜ方になりました。どれくらい細かく繰り返すかも数字で決められます。
音を置く
ツールバーの SE を押すと、再生ヘッドの位置に効果音が 1 つ置かれます。何個でも置けるので「0.2 秒で斬撃、 1.5 秒で着弾」のような重ね方ができます。編集画面では再生中だけ鳴り、再生ヘッドを手で動かしている間は黙っています。置き場所を探しているうちに部屋じゅうへ音を撒く心配はいりません。
タイムラインを操る
尺が長いほど目盛りは詰まります。タイムラインは 32 倍まで拡げられるようになりました。右上のボタンか、Ctrl を押しながらホイール。拡げたときはポインタの下にある瞬間がその場に留まるので、狙っていた位置が横へ飛んでいくことはありません。ステージ側も 8 倍まで寄れます。
再生ヘッドは ← → で 1 目盛りずつ、Shift を足すと前後のキーへ飛びます。レイヤーの帯は端をつかんで引けば、開始と終了がそのまま変わります。キーや SE をドラッグすると、他のキー・帯の端・再生ヘッド・尺の両端へ吸い寄せられます。あいだの半端な時刻に置きたいときは Shift を押しながら引いてください。
同じ姿を別の時刻へもう一度置きたいときは、Ctrl+C でその瞬間の姿をコピーし、再生ヘッドを動かして Ctrl+V。動かしていた項目だけがキーになるので、触っていない項目まで固定されることはありません。
組み立てたカットインは、リプレイの動画書き出しにもそのまま出ます。詳しい操作はカットインにまとめました。
🎞️ 組み立て済みの見本が 2 つ、新しい部屋に入ります
Sample1 と Sample2 です。どちらもキャラクターの登場演出で、顔の画像が枠いっぱいに表示され、効果音が鳴り、隅に擬音の文字が出ます。レイヤーの 1 つが 目 : 画像を差し替える という名前になっているので、そこを差し替えるだけで自分のキャラクター用の演出になります。不要であれば一覧から削除して構いません。
窓も裂け目も集中線も網点も文字も、絵ではなくすべてレイヤーとして描いてあります。開いて中を見れば、どう組んであるかがそのまま読めます。
🪟 枠を消して流せます。テーブルを切り替えたときにも流れます
表示設定の 枠なしで表示 を入れると、タイトルバーも枠線も背景も消えます。残るのは絵だけ。クリックはそのまま下へ抜けるので、演出が流れている最中でもコマを動かせます。代わりに閉じるボタンがなくなるので、再生時間を決めておくか、ループを切るか、一覧の停止を押すか、同じタグの別カットインで置き換えてください。
テーブル設定では、そのテーブルに切り替えたときに流すカットインを指定できます。2 つ以上選ぶと、切り替えるたびに 1 つが抽選されます。抽選は切り替えた人の画面で 1 回だけ行われ、結果が全員へ配信されるので、参加者はみな同じ演出を見ます。部屋データの読み込みやリプレイ再生では鳴りません。
🔒 見せたくない画像を、GM が伏せておけます
扉の向こうにいるものの絵を置いておく場所が、GM にはありませんでした。取り込んだ画像は部屋の全員が一覧で見られるので、ゲームで明かす前にファイル一覧で明かされてしまいます。
画像パネルで隠したい画像にチェックを入れ、秘匿にする を押してください。その画像は GM 以外から見えなくなります。消えるのは画像パネルだけではありません。コマの画像を選ぶとき、テーブルの背景を選ぶとき、画像タグから山札を作るとき、マップエディターでスタンプを選ぶとき——画像を選択するすべての画面から消えます。秘匿した画像しかないタグは、タグ一覧そのものにも出ません。開いても空なうえ、タグ名から中身を推測されてしまうためです。
伏せるのは「これから選べる画像」だけです。すでにコマや背景に設定した画像は隠れません。次の場面で出すボスの絵を先に取り込んでおき、登場するタイミングでコマに設定する、という使い方になります。
💬 システムちゃんの絵を、部屋ごとに決められます
システムちゃんの絵は、これまで差し替えられませんでした。チャットログとノベルモードのそれぞれに直接書き込まれていたためです。
チャット設定に システムちゃん の欄が付きました。通常メッセージ用とダイスロール用の 2 枚をそれぞれ差し替えられ、表示そのものを止めることもできます。画像一覧で「画像なし」を選べば、その場面だけ絵が出ません。チャットログの絵を右クリックしても同じ操作ができます。
さらに 発言キャラクター・プレイヤーの立ち絵を表示 を入れると、システムちゃんが出る場面が振った人の絵に変わります。振ったキャラクターの絵が先で、無ければその人のアイコンです。
この設定は部屋の全員に共有され、部屋データにも保存されます。変更できるのは卓を編集できる人だけです。
🔎 非表示のコマを、GM だけが絞り込めます
インベントリの検索ボックスの右に、GM だけに見えるコントロールが 2 つ並びます。セレクトは「すべて」「非表示のみ」「非表示を除く」の絞り込みで、ボタンは「暗転表示」と「完全に表示」の切り替えです。完全に表示にすると、非表示のコマも通常のコマと同じ濃さで並びます。
どちらも自分の画面だけの設定で、部屋には共有されません。検索と併用できるので、「非表示のみ」を選んで「罠」で検索すれば、伏せた罠だけが残ります。
🇰🇷 韓国語を選べます
接続パネルの言語セレクタに 한국어 が加わりました。押すたびに日本語 → English → 한국어 と移り、一周すると戻ります。初回の表示はブラウザの言語で決まるので、韓国語環境なら最初から韓国語です。
訳したのは 2,439 項目すべてで、一部だけ日本語に戻る場所はありません。フォントの指定にもハングルを持つものを加えてあります。
⚡ 重い卓が軽くなりました
3 か所を手当てしました。
計算の項目は、1 つ足すごとに指数的に重くなっていました。式が別の計算項目を呼ぶたびに、シート全体を歩き直していたためです。呼ぶ名前だけを見るようにして、1 度計算した項目は覚えるようにしました。
| 計算項目の数 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 7 | 207ms | 1.1ms |
| 8 | 1,654ms | 1.2ms |
| 9 | 15,096ms | 1.1ms |
| 60 | — | 1.0ms |
光源は、揺らいでいないものまで毎回描き直していました。動かない光は暗闇と一緒に焼き込み、実際に動くものだけを、その光が届く範囲に限って描き直します。16 灯の卓で、1 回あたりの再描画が 14.4 メガピクセルから 0.64〜0.85 メガピクセルに落ちました。光を遮るものを探す処理も、その光が届きうる壁だけに絞っています(200 枚の壁に 16 個のコーン光で 9.8ms → 1.2ms)。
100 マスの卓では、視界のオーバーレイが 1 枚 166MB のキャンバスを要求していました。描いているのは暗闇とぼかしなので、縮めて描いてブラウザに引き伸ばさせても見た目は変わりません。46MB で頭打ちになります。光が 1 つ揺らいでいる状態なら、3 枚あわせて 499MB から 137MB です。
🐛 直したもの
- 発言の吹き出しの地の色が、テーマに合わせて決まるようになりました。ライトモードでは明るい側、ダークモードでは暗い側に寄ります。ダイスの結果だけが別の計算を通っていたので、元の発言と同じ発言色を引き継いでいるのに背景だけ違う、ということも無くなりました
- ダイスの面の画像が、日本語以外の画面では画像一覧に出ていました。ツールが持ち込んだ画像に付ける予約タグを、画面に表示される言葉と突き合わせていたためです
過去の全変更や開発者向けの詳細は、GitHub Releases と CHANGELOG を参照してください。